今週の月曜日のこと。
朝のニュース番組を聞きながら朝食をとっていると、
ポル語を喋りながら泣いている声がするではありませんか。
目が悪い私はテレビの画面に顔を近づけてみると、
「日本の生活状況は大変だったんだ・・・」みたいなことをしゃべっている。
誰かと思えば、1999年に静岡県浜松市で女子高生を車でひき殺し、
母国ブラジルに逃げ帰った日系ブラジル人、ヒガキ・ミルトン・ノボル容疑者。
この事件があった事は実は知らなかったのですが、ニュースでその内容を聞いて愕然。
愛知県に住んでいた彼は、仕事が見つからず、母親の住んでいた静岡県に引越しをしようと荷物を運んでいる時に事故を起こした。
本人証言によると、「車体の左側に衝撃を感じた」が、 「速度をゆるめて駐車場所を探そうと思った。
後ろを見ると、自分の方に向かって何人もの人が向かってきたのでスピードを上げて逃げた」そう。
どうして逃げたのか?
「デカセギは日本で酷く差別されているから、事故現場に残ったら何をされるか分からず怖かった」らしい・・・。
その後、事故の事を家族に黙ったまま仕事探しのために面接を受けるものの、4日後にはブラジルに帰国!
ブラジルでも、誰にも事故の事を告げずに隠していたが、結局日本にいた姉妹がニュースで事件のことを知り本国の父親に報告して、ようやく話したらしい。
「事故があったからブラジルに帰った訳じゃない。最初から帰る予定だった」
「自分がやったことを後悔している」
「日本から〃何か〃が追いかけてくるんじゃないかと、いつも怖かった」
などと述べているが、そんなのとんでもない!
人を殺しておいて裁かれないまま逃げるなんて!!
許せん!!!
そんなの逃げた者勝ちじゃあないか!?
朝から私の頭にはクワァーっと血が昇ってきた。
ニュースによると、日本政府は、ブラジルに対して初めて国内法で処罰できる国外犯処罰規定の適用を要請していた。
ブラジル憲法は自国民の外国への引き渡しを原則として禁じている。 そのため静岡県警は外務省を通じ、ブラジル刑法の国外犯処罰規定を適用するよう要請したのだ。
警察庁データによると、日本国内で罪を犯した後に出国した外国人容疑者は2005年末で651人。国別では中国人が最も多く、次いでブラジル人が86人だという。
静岡県内で起きたブラジル人母子3人殺害事件の容疑者のブラジル人も本国に逃げ帰ったままだ。
ところが、今までに身柄引き渡しを受けたり、逃亡先で処罰されたりしたブラジル人容疑者は確認されておらず、条約や法制度の不備を指摘する声が相次いでいる。
どこの国の人間であろうと間違いを犯した者は裁かれるべきであり、一国も早く国同士が提携して、それぞれの国民の安全と人権を守る体制を作って欲しいと願う。
日本で一生懸命働いている他の日系人やブラジル人への風当たりも強くなるに違いない。
一部の犯罪者のせいでそういう人達まで悪く言われるのは気の毒でならない。
asahi.com参照&引用
〈キーワード:国外犯処罰規定〉 ・・・ある国の国民が外国で罪を犯した場合(国外犯)、国内法で処罰できるとする規定。ブラジルの場合、刑法7条で自国民が外国で罪を犯した場合、国内の法律が適用され処罰できるとする規定がある。日本から容疑者を訴追するようブラジルに働きかけた場合、国際捜査共助法に基づき捜査資料を提供する。日本での犯罪がブラジルでも処罰対象となれば、ブラジルの裁判所で審理され、有罪になれば罰せられる。日本も刑法3条で、国民の国外犯についての規定を設けている。
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